飲食店は現金商売
レストランや居酒屋、BAR、等の飲食店の経理は、
我々税理士にとって手間がかかる業種の一つです。
といいますのも、飲食店は不特定多数のお客様を相手とする
現金商売だからです。
これは飲食店に限りませんが、現金商売における経理は、
日々の現金残高の管理が最も重要になります。
したがいまして、現金帳簿を正確に作成することが必須になります。
現金帳簿の管理は重要
現金帳簿がなぜ大切かというと、
日々の現金売上高や現金払いの経費を確認し、
その日の現金残高を確定させるために最低限必要なものだからです。
帳簿上の現金残高と実際の手持現金残高に差額が発生した場合、
売上高や経費が計上漏れになっていないか確認する必要が出てきます。
この現金帳簿の作成は、現金を扱っているお店の内部の人にしか
できない作業になります。
しかし通常、レストランや居酒屋、BAR、等の飲食店というのは、
夜がメインの営業時間帯になります。
もちろん、昼は昼で仕込みを行ったり、
仕入に行ったりしなければなりません。
また、お店によってはランチ営業を行う場合もあるでしょう。
1日の仕事が終わって疲れているのに、現金帳簿を作成するというのは
非常に大変な作業になります。
開店当初は、こまめに現金帳簿を作成している方がほとんどなのですが、
月日が経つにつれて、1週間分をまとめて現金帳簿を作成するようになって、
さらに1ヶ月分をまとめて現金帳簿を作成するようになるケースがあります。
また、飲食店の営業時間帯は、税理士事務所の営業時間帯と重なる時間帯が少なく、
連携がうまくいかない場合も多いです。
こうなってくると、日々の正確な現金残高を把握することは困難となり、
売上高や経費の計上漏れや過大計上が発生しても
その原因を特定することが困難になってしまいます。
この現金残高の管理の問題は、今後店舗数を2店舗、3店舗と
増やしていこうと考えている場合にはより重要性を増してきます。
なぜなら、それぞれの店舗の店長に現金を管理してもらう必要が出てくるためです。
お店を任せた店長が作成する現金帳簿と、
そのお店のレジの現金残高が違っていたら、
それは経理や税務だけの問題にとどまらず経営者と店長の信頼関係、
ひいてはその会社全体の信頼性にも影響を与えます。
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現金商売における現金帳簿の作成はとても重要です。
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