(第1回はこちら)
1.個人事業主の確定申告に必要な
書類を集めて集計する
(第2回はこちら)
2.白色申告の個人事業主の会計処理
3.個人事業主の所得控除関係書類の収集
4.その他の所得控除書類の収集
(第3回)今回はこちら
5.確定申告書を作成する
6.確定申告書の提出
7.税金の納税
8.確定申告時の注意点
5.白色申告の確定申告書を作成する
書類作成の順番が大切!
確定申告書の作成は、いきなり
「2019年分確定申告書(B)第一表」
から作成するのではなく、以下の順番
で作成していくと効率的です。
① 収支内訳書(一般用)
②2019年分確定申告書(B)第二表
③2019年分確定申告書(B)第一表
※①の収支内訳書(一般用)および
「国民年金保険料」、「生命保険料」、
「地震保険料」等の控除証明書は、
税務署に提出する前にコピーして
手元に保管しておくと、翌年の確定
申告時に非常に便利です。
※②③の「2019年分確定申告書(B)
第一表、第二表は複写式になっています
ので、「控用」をご自身で保管しておいて
ください。
6.確定申告書の提出
各自の管轄税務署に確定申告書
を提出します。
申告期限は、毎年2月16日~
3月15日になります。
申告が遅れると「無申告加算税」
等の罰金がかかります。
7.税金の納税
納付期限は、毎年2月16日~
3月15日になります。
納付が遅れると「延滞税」等
の罰金がかかります。
税金を口座振替にしておくと
便利です。
8.確定申告時の注意点
①収入
売上収入
売上以外の計上漏れが無いか
確認してください。
また、売上以外の給料・年金、等
の収入があれば、職場などから必
ず「源泉徴収票」を発行してもらい、
確定申告の際に忘れずに申告して
ください。
②仕入
売上原価
利益率が前年比で大きく
変動する場合には何か間違いが無
いかチェックしてください。
③在庫
年末の在庫金額が計上されてい
るかチェックしてください。
毎年末の在庫表を作成して、合計
金額を今年(2019年)の仕入高
から減額してください。
逆に、前年末(2018年末)に在庫と
して計上した金額は、今年(2019年)
の仕入高に加算してください。
売上原価の計算例
前年末の在庫金額:+100
2019年中の仕入金額+1,000
年末の在庫金額:▲200
2019年の(仕入)売上原価:=900
④その他の経費
こちらも、前年から大きく変動する
場合には何か間違いが無いか
チェックしてください。
⑤消費税
2年前の売上高が1,000万円を超えて
いる場合には消費税の申告(納税)が
あるので、売上高が1,000万円前後の
方は必ず2年前の売上高を確認してく
ださい。
⑥期限内申告
確定申告の期限は3月15日までですが、
2月16日から受付を開始していますので、
なるべく2月中に提出するようにしましょう。
税務署の窓口で提出される場合、3月に
入ると非常に混雑します。
⑦添付書類
生命保険料控除証明書、国民年金保険
料控除証明書、住宅ローン控除証明書、
忘れずに!